上流から下流へと川面が流れていくように,今,こそ,提訴の絶好機だった,だけだ。
サン・マイクロシステムズ社がマイクロソフト社を反トラスト法違反で提訴した。10億ドル以上の損害賠償を求め,ウインドウズ機へのJAVA搭載,マイクロソフト社のインターフェイス,プロトコルなどの開示とライセンス供与,各製品のバンドル禁止を求めている。
まずはZDNetの記事への訂正,または文句から。サンがMSのJAVAを気に入らないと云っていたのは,MSのJAVAが標準から外れたヘタレJAVAだったからで,それに対して意見を云っていたのは当然だ。まぁMPEG4しかり,いつもMSがやっていることだが。
そして,サンの行動を「馬鹿げている」という言葉で締めるのはあまりにも疎かだ。今,サンがMSを訴えたのは,これまでの流れからみれば,今しか,なかったのだ。MSの歯車は今年になってから微妙に狂い出している。セキュリティの問題はとどめられないどころかドツボにはまりこみ,独禁法や民事の訴訟もMSにとって悪い方向に転がり出した。そして,ネットスケープの名を借りたAOLの訴訟(過去記事)。ドットネット(.NET)もはやくちゃんと動かしたいのに下手に動けない。先日来のXボックスの災難も,あげていいかもしれない(過去記事)。すべて,ひとつの流れとみることができる。もし去年と同じ状況が続いていたら,サンが提訴したのは「馬鹿げている」になるだろが,流れに乗って,今だからこその提訴,意味深い。
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